<J1:鳥栖2-1仙台>◇第24節◇20日◇ベアスタ

 鳥栖が仙台を下し、3戦ぶりの勝利で3位を死守した。攻守の要が吉田恵監督(41)のホーム初勝利に貢献だ。後半26分、エースが決めた。「ガムシャラ、ハードワークが今日のテーマだった」というFW豊田陽平(29)が得意の裏への飛び出しから7戦ぶり、J2時代から5年連続の2桁となる今季10得点目で先制すると勢いは止まらない。同39分、MF水沼宏太(24)がヘディング弾でダメを押した。

 だが、攻撃のリズムが生まれたのも守備陣の奮闘のたまものだ。日本代表GK林のPK阻止など体を張った必死のディフェンスがあった。「今日は林がMVP」(豊田)という好影響を与えた。この日視察した日本代表のゲリング・コーチにも猛アピールとなった。課題がないわけではない。吉田体制となってこの日で6戦連続失点。残り10戦、さらなる攻守の精度アップが必要だ。