ベガルタの闘将が、堅守をよみがえらせる。仙台DF角田誠(31)が、今日27日のアウェー川崎F戦で4試合ぶりにスタメン復帰する可能性が高まった。26日の紅白戦では別メニュー調整の鎌田に代わり、主力組のセンターバックに入った。最終ラインでの出場となれば7月27日東京戦以来で「失点しないためのバランスを心がけたい。泥臭くでもゼロに抑える」と7試合ぶりの完封を誓った。

 上本との“初コンビ”にも自信を見せた。12年9月のアウェー清水戦で試合途中から組んだ経験はあるが「(先発では)初めてじゃないかな。でも大海(上本)とはよくしゃべってるし、助け合いながらやれば問題ない」と力を込めた。DFラインに並ぶ2人の威圧感は絶大で、紅白戦でも圧倒的なパワーと気迫で控え組を抑え込んだ。練習後には渡辺監督を交えて入念に戦術を確認する姿あった。

 今月6日の練習試合で痛めた右足首の状態にも不安はない。5連敗中という苦境での復帰に「どんな内容でも勝てるようなプレーをする」と敵地へ向かった。指揮官は「激しさ、厳しさ、強さを取り戻す」と言った。そのすべてを併せ持つ主将が、白星だけを求めて体を張り続ける。【鹿野雄太】