<J2:岡山1-4山形>◇第37節◇19日◇カンスタ

 J1復帰を狙う山形が、ついに昇格プレーオフ圏に突入した。勝ち点2差で追っていた岡山との直接対決を快勝した。開始2分、FW山崎雅人主将(32)の先制ヘッドで主導権を握った。チームは今季初連勝で通算15勝10分け12敗の勝ち点55となり、8位から6位に浮上した。

 山形が鮮やかな先制攻撃を仕掛けた。開始早々、1トップ2シャドーの「影2人」が光を放った。前半2分、山崎がDF山田からの右クロスを頭で合わせて先制。続く8分にはDF當間から縦パスを受けたFW川西がゴール正面からドリブルシュートを決め、過去5戦全敗だった相手を突き放した。

 ホーム長崎戦(11日)、天皇杯準々決勝ホーム北九州戦(15日)に続いて公式戦3連勝。勢いを持続させ、ともに中3日の強行軍を乗り切った。ディエゴを含むFW3人は「三位一体」のトライアングル攻撃に加え、前線からのハイプレスを徹底。攻守一体の運動量で圧倒した。後半も攻撃の手を緩めなかった。石崎監督は同24分過ぎから運動量の落ちた2シャドーを交代。「攻撃は最大の防御なり」を実践してMF伊東とボランチ宮阪の追加点につなげた。

 天皇杯でも初の4強進出を決め、上げ上げムードだ。リーグ残り5戦で上位との対決は現在3位のアウェー磐田戦だけ。司令塔の宮阪は「これからどれだけ連勝を続けられるかが大事」。山崎は「次の試合に勝たなければ意味がない。気持ちを切り替えてコンディションを整えたい」と次節ホーム横浜FC戦(26日)をにらんだ。