J2札幌MF小野伸二(35)が24日、左膝痛のため、札幌宮の沢での全体練習途中で離脱し、別メニュー調整となった。以前痛めていた右太もも裏筋膜炎は回復に向かっているが、別の箇所を負傷。明日26日の湘南戦(札幌ドーム)メンバー入りは、今日25日朝の状態で判断するが、試合2日前の離脱で、厳しい状況となった。

 小野の10試合ぶり戦列復帰に黄信号がともった。この日のメニュー前半の攻撃練習では3トップ右に入りプレー。1時間50分後、11対11の紅白戦開始と同時にチームから離れ、ランニングなど別メニューに移行した。2カ月ぶりの実戦出場となった20日の道都大との練習試合の翌21日に、左膝痛を発症。練習はできる状態だったため、22日から全体メニューを消化してきたが、痛みが増し、この日は途中から大事を取った。

 「1つ良くなったと思ったら、また他のところをケガしてしまうなんて」と小野。残りは5試合とあり、本人は1試合でも多く試合に絡みたい思いがある。だが、無理をして重症になれば、さらに事態は悪化する。バリバリッチ監督も「他の場所をケガしてしまっているし無理はさせたくなかった」と話した。

 患部が炎症を起こし水がたまっており、今日25日に劇的に回復しない限り、復帰は1日のアウェー東京V戦以降になりそうだ。【永野高輔】