G大阪FW宇佐美貴史(22)が、同僚で先輩の日本代表MF遠藤に刺激を受けた。G大阪は15日、万博で広島と練習試合を行い、宇佐美は2得点に絡む活躍。先制を演出したピンポイントのクロスには「完璧な形のアシストが出来て良かった」と安堵(あんど)の表情だった。

 それでも満足は出来なかった。前日14日の日本-ホンジュラス戦で、G大阪の主将遠藤が豪快ミドル弾を決めた。宇佐美は「あのゴール、代表で見たくなかった。ガンバで見たかった」と冗談を飛ばしたが、リーグ王者を目指すエースとして感じることもあった。

 22日には首位浦和と2位G大阪の大一番が待つ。勝てば勝ち点2差、負ければ浦和の優勝が決まる。宇佐美自身、6戦ゴールから遠ざかっている。この日もフル出場ながら不発で、長谷川監督も「最後まで使って点取ってくれれば良かったんだけど」と物足りない表情。ゴールに貪欲な22歳は「浦和戦ではゴールを決めることも、ゲームを作ることも。勝つために攻撃を引っ張っていきたい」。代表復帰でさらに輝く主将に負けることなく、22歳の若きエースが決戦の時を待つ。【小杉舞】