J2札幌のバルバリッチ監督(52)が、19日に札幌宮の沢で行われた紅白戦で、これまでの3-4-3ではなく、3-5-2での連係をチェックした。今季はプレーオフ(PO)進出を逃したが、来季続投は決定的。23日の次節磐田戦は、15年に向けたスタートの一戦でもあるだけに、ここで“第3の布陣”を形として確立させ、攻撃面の進化につなげる。

 最近3戦連続ドローとあり、指揮官は「奪ってから前にいくときに攻撃に出やすい。1つの選択肢として考えたい」と、変更の意図を説明した。9月の就任時は財前体制を踏襲し4-2-3-1、同23日の岡山戦から4-3-3、そして今度は3-5-2。3つ目の布陣で、POホーム開催権を狙う3位磐田の足をすくう。

 上里のワンボランチと、都倉、内村の2トップを試験的に導入。3トップのときは、サイドにいた内村の位置がゴールから遠く、得点に直結するプレーが少なかったが、都倉と並ぶことで、内村の縦への速さが生きる。目標達成は逃したが「最終戦を勝って、いい形で締めくくりたい」と指揮官。最後まで徹底して勝つための策を突き詰める。