J2磐田は20日、磐田市内で23日のアウェー札幌戦に向けて調整した。勝てばリーグ3位で、昇格プレーオフ(PO)進出が決まる。緊張感が続くが、DF駒野友一(33)MF松井大輔(33)と10年のW杯南アフリカ大会を経験したベテランの存在が大きくなる。

 チームは現在、5戦未勝利。南アフリカ大会も直前まで結果が出なかったが、本番で躍進した。駒野は「そういう時こそチームの一体感が必要」と話す。代表23人で密に話し合ったといい「日本の長所は組織力。そこを出せば勝てる」。松井も初戦(対カメルーン)の白星でチームが変わったことを挙げ「勝つことで自信も出てくる。みんなで話し合いながら最後に勝ってPOに行くことが大事」と話した。

 練習では、DF小川ら若手が駒野に積極的にアドバイスを求め、FW前田も攻撃面での要望を出すなど、全選手でコミュニケーションを図っている。名波浩監督(41)の指揮下、駒野は「縦への意識がすごく高くなったと思う」と手応えを口にする。「勝つためにみんなでゴールを決める形ができれば」と札幌での白星締めを誓った。【岩田千代巳】