フレッシュな若手が気合十分!!

 清水は25日、今日26日の天皇杯準決勝・G大阪戦に向けて約1時間の非公開調整。出場機会に飢えるFW加賀美翔(20)とMF金子翔太(19)のプロ初先発が有力になった。2人がチームを4年ぶりの決勝に導くゴールを狙う。

 ここまで出番のなかった2年目の加賀美はJリーグU22選抜として出場したJ3では2得点をマーク。徐々にプロのスピードにも慣れ「成長している実感はある」。1年目の金子は3月のナビスコ杯仙台戦でプロデビュー。8月の鳥栖戦ではリーグデビューも飾り、初アシストを記録した。「緊張もしていないし、やれる自信はある」と手応えは十分だ。

 G大阪はナビスコ杯V、そしてJ1でも優勝争いを演じる強敵。若手にとって高い壁になることは間違いないが、大榎克己監督(49)は「今日の練習でもすごくアグレッシブだった。思い切ってやれれば楽しみ」とニヤリ。若手が持つ“爆発力”でチームを勢いづける腹づもりだ。

 その指揮官の期待に応えるべく、加賀美は「自分にとってもチームにとってもゴールが必要。狙っていきます」と言えば、金子も「チャンスはある。点を取ります」と誓った。残留決定の可能性を秘めたリーグ柏戦(29日、柏)にもつながる勝利のために、全力を尽くす。【前田和哉】

 ◆加賀美翔(かがみ・しょう)1994年(平6)4月22日、富士市生まれ。ACNジュビロ沼津から清水ユース入り、13年にトップ昇格。J3(JリーグU22選抜)通算13試合2得点。173センチ、67キロ。利き足は右。血液型O。

 ◆金子翔太(かねこ・しょうた)1995年(平7)5月2日、栃木県生まれ。今市第三カルナヴァル、JFAアカデミー福島を経て今季清水入り。J通算2試合0得点。J3(JリーグU22選抜)通算9試合2得点。162センチ、58キロ。利き足は右。家族は両親と兄。血液型O。