J3藤枝が6日、藤枝MYFCサッカー場で始動し、新加入の3選手も参加した。3人の新人選手の中でも、ひときわ異彩を放つのが、MF添田隆司(21)だ。現在、東大経済学部4年生。昨春にはすでに4社の内定を取り、10月には、その中から選んだ三井物産の内定式に出席した。その際、ロッテからドラフト2位指名を受けた京大・田中英祐(22)もおり、言葉を交わしたという。卒業後は社会人リーグなどで、働きながらサッカーを続ける予定だったという。

 昨年12月、藤枝MYFCから練習参加の誘いが届き、練習に参加すると見事に合格。しかし、一流企業への就職と実力次第のプロとで悩んだという。最終的には、返答期限の同月21日の午後11時過ぎにプロ入りを決断した。初練習を終えた添田は「まだ実感がないが、これから練習が本格化してプロ入りを実感するのかなと思います」と、プロ生活の1歩を踏み出した。

 大学時代はサイドハーフでプレーし、1年の時には東京都1部リーグで優勝した。添田は「自分はこのチームではうまくない方だと思う。だから、守備ではシステムを重視して、攻撃ではよく走って、戦力になれるよう頑張ります」と意気込んだ。【大野祥一】

 ◆添田隆司(そえだ・たかし)1993年(平5)3月15日、東京都生まれ。筑波大付属の小中高を経て東大入り。高校時代は横河武蔵野FCユースでプレーし、大学時代は主将。趣味は読書。家族は両親と弟。170センチ、68キロ。血液型O。

 ◆J3金沢から移籍したMF越智亮介(24)

 パスで試合を組み立てるのが得意なので、自分のパスで攻撃のスイッチを入れられるようにしたい。得点にからみ、上位に行けるよう頑張ります。

 ◆J1G大阪から期限付き移籍のMF小川直毅(19)

 (藤枝MYFCは)自分を高められる場所だと思いました。スピードを生かしたドリブルで、毎試合1点を取り、チームに貢献したい。勝ちにこだわります。