<スカパー!ニューイヤー杯・鹿児島ラウンド:熊本1-0清水>◇11日◇鹿児島県指宿いわさきホテルサッカー場

 清水はJ2熊本に敗れた。前半は相手のハイプレスに苦戦し、攻撃の糸口を見いだせずに無得点。後半はロングボールを効果的に使い、リズムを作り出すも、同39分に決勝点を許した。チームは8日の磐田戦に続きJ2相手に2連敗を喫して優勝も消滅した。最終戦(14日)は浦和と対戦する。

 清水が厳しい現実を突きつけられた。前半から相手のプレスに手を焼き、ボール奪取後もミスを連発。相手の背後を突く動きも少なく、攻撃はほとんど見せ場を作ることができなかった。後半は途中出場のFW白崎凌兵(21)が積極的にボールを受けてリズムを作るも、得点が奪えず、39分にサイドを崩されて失点。ボールを受けるポジショニングや闘う姿勢など、戦術以外での問題も露呈し、大榎克己監督(49)は「ルーズ過ぎて腹が立つ。もっと自覚を持ってやってほしい」と声を荒らげた。

 チームはJ2相手に2連敗を喫し、優勝が消滅。指揮官は「今が勝負ではない」と強調したが、開幕まですでに1カ月を切っている。獲得予定の新外国人2人も現在では実力は未知数。DF平岡康裕(28)は「時間はあるようでない。次の試合を無駄にしてはいけない」と危機感を募らせた。【神谷亮磨】