<スカパー!ニューイヤー杯・鹿児島ラウンド:磐田1-0熊本>◇14日◇鹿児島県立サッカー・ラグビー場

 J2磐田はJ2熊本を下し、今大会を2位で終えた。前半15分、FW森島康仁(27)のシュートのこぼれ球をFWアダイウトン(24)が押し込み先制すると、守備陣が踏ん張り、新加入FW2人の連係でもぎ取った最少リードを守りきった。

 磐田の新加入FWコンビが結果を出した。前半15分、相手DFをかわしゴールへ向かった森島はアダイウトンがボールを呼び込んでいる姿が見えていた。

 森島

 アダが詰めていたのでファーサイドにキーパーがはじくようなボールを蹴った。小学校のコーチから教わったセオリー。

 森島の読み通り、相手GKが前にはじく。そこにゴール前に全速力で詰めてきたアダイウトンがゴール。「しっかり走り切ったことでおのずと結果がついてきた」と笑みがこぼれた。

 森島は、滝川二高(兵庫)時代も日本代表FW岡崎慎司と今回に似たフィニッシュの練習をしていたという。「速いボールをと思っていい感じで打てた」。11日のJ1浦和戦で敗れただけに「連敗しなかったことがチームとして大きい」と振り返った。

 昨季はJ2の速いプレスに後ろを向く場面が目立ったが、今季は名波浩監督(42)が意識付けしている「シンプルプレー」で相手のプレスをかわし、果敢に前を向き15本のシュートを放った。きついトレーニングの中、キャンプ期間中の離脱者はゼロ。名波監督は「後半、重たくなった時間帯もあったが合格点」と話した。【岩田千代巳】