前回王者ドイツが韓国に0-2で敗れ、まさかの最下位敗退となった。1次リーグで敗退するのは、西ドイツ時代も含めて初。

 1次リーグがなく、トーナメント戦だった1934年イタリア大会は3位、38年フランス大会では1回戦で敗退した。現在と同じく32チームが参加するようになった98年フランス大会は準々決勝で敗退。2002年日韓大会から前回ブラジル大会まではいずれも準決勝以上に進んだ。

 決定機を決められず、0-0で迎えた後半ロスタイムにCKからDF金英権(広州恒大)に押し込まれた。いったんはオフサイドの判定が下ったが、VARによりゴールが認められ絶望的な1点を奪われた。最後はGKノイアー(バイエルン・ミュンヘン)も上がっての総攻撃を仕掛けたが、そのノイアーがMF朱世種(牙山)にボールを奪われ自陣へ向けてロングキックを蹴られ、走り込んだFW孫興民(トットナム)に無人のゴールへ流し込まれた。

 独紙ビルトは「ドイツサッカー界最大の恥となった。W杯で初めて1次リーグ敗退。韓国に0-2で敗れ、破滅的な1次リーグは恥ずべき終わりとなった。14年優勝チームはわずか3試合で去ることとなった。試合は動きもなく、勇気もアイディアもない。ボール支配率は75%近くあったが、それもほとんど生きなかった」と酷評。テレビ解説のオリバー・カーン氏も「韓国を脅かすようなスピードがあまりにもなかった」と嘆いた。