GK川島永嗣(35=メッス)は、後半ロスタイム4分にベルギーに逆転ゴールを奪われ「最後は守りたい気持ちでいっぱいだったけれど届かなかった」と声を詰まらせた。

 1次リーグのセネガル戦でパンチングミスから失点したことに、批判を浴びた。苦しさを乗り越えたが? と聞かれると「個人のことは考えてない。ここにたどりつくまで1人、1人助け合うスピリットが誇り。それを見せられたのが大きい」と前を向いた。

 本大会2カ月前に、ハリルホジッチ前監督が電撃解任され、西野朗監督に代わったことなどを踏まえ「やることはやり切った。そういう気持ち。1つの壁を越えるのに大きな悔しさを乗り越えた」、「いろいろなことがワールドカップ前にもあった、でも新しい監督、スタッフで1つの方向を向いてやったのが大きい。1人1人じゃなくチームで結果を出した」と、苦しさをチームで乗り越えたことを強調した。

 そして「経験を押し出して、新たな景色を目指せばいい。新たな経験が、日本には大きな財産になると思う」と、自らにも言い聞かせるかのように言った。