リバプールの熱狂的サポーターの少年が、あこがれのスターから思いがけないプレゼントをもらった。
11歳のパディ・マッケシーくんは、母のルイーズさんとともに21日のリバプール-ミドルズブラ戦を本拠地アンフィールドで観戦。
リバプールは3-0で完勝し、リーグ4位で来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場を決めた。
パディくんにとって、これだけでも十分うれしいことだったが、翌22日にさらなる幸運が待っていた。
英ミラー電子版など複数の欧州メディアによると、ルイーズさんとパディくんはリバプール中心部にあるアディダス・ショップに買い物に行った。
パディくんが好みのスパイクを眺めていると、なんとリバプールのオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥム(26)が姿を現した。そして「このスパイクが好きなのかい? キミの足のサイズは?」などと聞いてきたという。
ルイーズさんは最初、ワイナルドゥムに気づかず「パディ、早く帰るわよ」と言って、息子を連れて店を出てしまった。すると「彼が息子さんにスパイクを買ってあげたいと言ってます」と店員が追い掛けてきた。
店に戻ったパディくんはワイナルドゥムから300ポンド(約4万4400円)もするスパイクをプレゼントしてもらった。ルイーズさんが「何て良い人なの」とお礼を言うと、同MFは「いいんだよ、いいんだよ」と照れていたという。
自身もワイナルドゥムのようにセントラルMFとしてサッカーをしているというパディくんは、地元ラジオ局のインタビューに「黒とピンクのスパイクで、すごく格好良いんだ」と話し「学校で話をしたら、友だちがうらやましがると思う」と笑顔を見せていたという。
もちろん毎回、お店で会ったサポーターに何か買ってあげているわけではないだろうが、良いシーズンを送ったワイナルドゥムからのファンへの恩返しだったのではないだろうか。
【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)