筋肉が萎縮し、身体が動かなくなってしまう難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)への認知度を上げるために始まったチャリティー「アイス・バケツ・チャレンジ」が世界中を席巻している。

 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(25)も、同僚のMFアンデルソンと、ドルトムント時代のチームメート、ドイツ代表MFグロスクロイツから指名され、氷水をかぶることは避けられなくなってきた。

 そんな本来のチャリティーの意味とは別に、図らずもマンUのイングランド代表FWウェイン・ルーニー(28)が「アイス・バケツ・チャレンジ」で注目を浴びた。といってもルーニー本人が氷水を浴びたわけではない。チャレンジしたのは夫人のコリーンさん。その様子がインターネットを通じて世界中に流されると、英メディアを中心に「ルーニー夫妻の夫婦仲は大丈夫か?」といった声が相次いだ。

 コリーンさんに氷水をかけたのがルーニーだったのだが、この時の態度がとにかくひどい。氷水ばかりか、水が入っていた容器そのものまで放り投げ、その容器が夫人の頭部を直撃。しかもぶつかった後も「大丈夫か?」と慌てるそぶりもなく、悠然と夫人から離れていく姿が映し出されている。

 英メトロ紙(電子版)は「ルーニーはマンUの新主将に就任したとはいえ、もう少し紳士的に振る舞うことを覚えた方がいい。特にコリーン夫人に対しては」と記し、デーリーメール紙(電子版)は「落ち着け、ウェイン」とやゆする記事を掲載した。

 ただ、これまでルーニーの数々の悪事を許してきたコリーンさんは、今回の出来事も笑い飛ばすつもりのよう。自身のツイッターに「アイス・バケツ・チャレンジ… バケツを投げつけられて、頭が痛かったわよ!」と冗談めかしてつぶやいている。

 ルーニーは、10年に夫人が長男カイ君を妊娠している間に、売春婦との不倫騒動を起こした前科の持ち主。今回のアイス・バケツ・チャレンジでの態度は、夫人への愛情がもはや冷め切っているのかと疑われても仕方のないようなものだった。だがコリーンさんの広い心があるかぎり、夫婦関係は保たれるのかもしれない!?