ドルトムントのドイツ代表DFマッツ・フンメルス(26)が、元マンチェスターU監督のアレックス・ファーガソン氏(73)と移籍について「秘密の約束」を交わした。31日付の独紙ビルトが報じた。

 今までドルトムント残留を強調していたフンメルスだが、「正直に言うよ。今は自分の将来についていろいろ考えている。いつか国外でプレーしたい」と、海外移籍を視野に入れていることを明かした。

 3年前にマンチェスターUを指揮していたファーガソン氏は、プライベートジェット機で、ドルトムント-Bミュンヘンのドイツ杯決勝(5-2でドルトムントが優勝)の観戦に訪れた。のちに同クラブに移籍した日本代表MF香川真司(26)の視察だけではなく、フンメルスを見るためでもあった。その時にファーガソン氏とフンメルスは会談を行い、当時は移籍を断ったが、「いつか国外に移籍するときはマンチェスターUだけ」と口約束をしたという。

 一方で、ドルトムント代表取締役のバッツケ氏は、フンメルスと話し、将来について考えていることを言われたという。だが「彼との契約は17年まで残っている。オファーはどこからも届いていないから、我々はリラックスできている」と、現在はどのクラブとも交渉していないことを明かした。