-振り返るとドイツに来て長かった?

 「まぁそうですね。いい時だけでなく、そうでない時も多くを経験しましたから、振り返れば長かったなというのはもちろんありますけど、ただ、これから先もっともっと記録は伸ばしてかなきゃといけないと思いますし、逆に若い選手に抜かれないくらいの、それくらい突き抜けた記録を目指してやりたいと思いますけどね」

-ドイツにこれほど長くいるとは思わなかったと言っていたけど、実際ドイツって長谷部選手にとってどういう国?

 「どういう国…まぁもちろんキャラクターとしてこの国に合っているなというのは正直自分でもありますし、それはドイツ人だけじゃなくて、いろんな国から集まってきて、今でもチームに18か国いますしね、そういう環境が自分にあっているなというのもあるし。だからといって自分がドイツで長くやれているからといって、違う国にいってうまくできるかと言ったら、そう簡単なことではないと思うし。そういう意味では自分に合ってるのかなとは思います」

-ドイツのおかげでここまでこれた、ここで学んだということは?

 「もちろん、ドイツに対してはね、非常に感謝してますし。自分を大きく変えてくれた場所ですし、こっちに来なければ明らかに感じられなかった部分がある中で、ドイツという国には個人的には感謝している分、その分またこの国に恩返ししていきたいなという思いもあります」

-大きく変わった部分というのは?

 「なんですかね。まあメンタル的な部分じゃないですかね。日本にいたら感じられなかったことを多く感じることができていると思うし。逆に外から日本を客観視することもできているし。いろんな視野を持てるというのではそういうのは大きいと思います」