レアル・マドリードのベルギー代表GKクルトワ(31)が4日のカディス戦で戦列復帰する予定だとスペイン紙マルカが3日に報じた。

クルトワは昨年8月、今季開幕のビルバオ戦を2日後に控えた練習中に左膝を負傷した。その後の検査で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂と診断され、全治8~9カ月で今季絶望の可能性も伝えられていた。

それ以降、クルトワは必死に長いリハビリに取り組んできた。そして復帰が間近に迫った今年3月、今度は練習中に右膝内側半月板損傷のけがを負ってしまい、今度こそ今季中の復帰は難しいとみられていた。

しかし、予想よりも早く回復し、先月30日にアウェーで行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第1戦バイエルン・ミュンヘン戦で今季初のベンチ入り。そして4日にホームで行われるスペインリーグ第34節カディス戦で約9カ月ぶりにピッチに立つ可能性が高くなっている。

スペイン紙マルカによると、すでに出場する準備はできており、あとはアンチェロッティ監督が先発させるか、それとも後半から起用するかを決めるだけだという。また、同紙はGKに関する今後の見通しについて、8日にホームで行われる非常に重要な欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦Bミュンヘン戦では、クルトワ負傷後、ケパとのポジション争いに勝利して代役を務めているルニンが続けてスタメン入りする可能性が高いとのこと。一方、決勝に進出した場合、負傷前までチームの絶対的な守護神だったクルトワに先発出場の可能性があると伝えている。

Rマドリードは今季、ひざのけがに大いに悩まされてきた。クルトワが負傷した9日後にミリトンが同じ箇所を負傷(3月30日ビルバオ戦で戦列復帰)。さらにアラバが昨年12月にクルトワとミリトンと同じ左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の重傷を負い、今季中の復帰は不可能な状況になっている。(高橋智行通信員)