エイバルMF乾貴士(29)が敵地ジローナ戦にフル出場し、1得点1アシストの活躍で勝利に導いた。

 乾は前半9分にセンターサークル付近で浮き球の競り合いに勝ち、味方がこぼれ球をつないで先制。2-1の後半35分には相手のファウルで得たFKで早いリスタートからスルーパスを送り、チーム3点目をアシストした。44分には利き足でない右足のシュートでGKの手をはじき、ゴールポストに当てながら今季5点目を挙げた。

 試合後は、今季限りでエイバルを退団し、移籍先にベティスが取りざたされている件について語った。

 「30歳になっても成長していく選手を今まで何人も見てきている。自分もそういう選手になりたいし、30代に入って落ちていくというのは嫌だ。まだまだ伸びたいし、いろんなサッカー、知識を増やしたい。チームによってサッカーとか知識というのは全然違う。エイバルに来て考え方を180度変えられたし、新しいことを始められたと思っている。だからこの3年間は本当に充実していたし、今、新しいものを求めて行こうかなと思って決断した」

 リーグ戦は残り2試合。12日のラスパルマス戦が最後のホーム試合となるだけに、しみじみ語った。「かなり感慨深いものがある。選手として成長させてくれたチーム。全部が自分にとってプラスしかなかった。このクラブにスペインで最初のこれたのは自分にとって良かったと思います」。欧州リーグ出場の可能性を残すだけに「少しでも上の順位にいきたいし、勝利を上げることはサポーターが一番に喜ぶこと。しっかりそれに向けてラストのホーム戦、やっていきたいなと思う」と意気込みを示した。