国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は27日、10年W杯を開催する南アフリカで周辺国から移住した外国人が地元住民から暴行を受け多くの死傷者が出ている事件について「強く懸念する」と発言した。

 南アのW杯開催については、以前から治安の悪さが心配されてきた。同国ではジンバブエなどから職探しに移住した外国人が失業率や犯罪率を引き上げているとして不満を募らせた地元住民の一部による暴動が多発している。

 自然災害を除いて南アのW杯開催を阻むものはないとしているブラッター会長は「自然災害は人力で避けられないが、この問題は違う。事態が収拾したという南ア政府を信じるが、注視していく」と述べた。