8月にシンガポールで開催される夏季ユース五輪で、サッカー女子に出場予定のイランの体育協会が、国際サッカー連盟(FIFA)が認めたイラン代表のユニホームを、女性の髪や体の線が出ることを禁じたイスラム法(シャリア)に反しているとして拒否した。イランメディアなどが8日までに伝えた。

 イラン代表が7日、新しいユニホームでデモンストレーションの試合を行ったところ、同国体育協会の女性部門責任者が「要望していたものと違う」と激怒。「このユニホームを着なければいけないなら、イランは出場しない」と出場辞退もちらつかせた。

 夏季ユース五輪をめぐっては、イラン代表が当初ヘジャブ(髪を覆う布)を着用してのプレーを求めていたが、競技規則に反すると判断したFIFAが4月に着用を禁止。その後、一転して規則に触れない範囲で頭を覆って出場することを許可しており、イラン代表がユニホームのサンプルを送っていた。

 [2010年7月8日10時45分]ソーシャルブックマーク