<プレミアリーグ:アーセナル3-1チェルシー>◇27日◇ロンドン

 アーセナルがホームでチェルシーを下し、2位を死守した。創造性ある高速パスと抜け目ないプレッシングサッカーで昨季王者を圧倒し、A・ソング、セスク、ウォルコットのゴールで快勝した。ベンゲル監督は「この1勝は数字的にも、心理的にもインパクトがあった。もうマンUにも、チェルシーにもフィールドでいじめられることはない」と満面の笑み。

 一方、リーグ戦ここ8試合で1勝4敗3分と不調から抜け出せないチェルシーのアンチェロッティ監督は「強敵相手に眠ったまま戦うと勝てるはずがない。目を覚まさなければいけない。もしかしたら、誰よりも先に、まず私自身が目を覚まさなければいけないのかもしれない。不調の責任は私だ」と肩を落とした。試合翌日の英各紙には「解雇」の二文字が飛び交った。昨季の2冠はもう過去のこと。イタリア人監督に残された時間はわずかだ。(春日洋平通信員)

 [2010年12月28日19時35分]ソーシャルブックマーク