前日本代表監督で、中国スーパーリーグの杭州緑城の岡田武史監督(57)が今季限りで退任する見通しであることが24日、分かった。関係者によると、来季終了まで契約は残るものの、強化方針でクラブと意見の相違があるため。

 海外クラブでの初采配だった就任初年度の昨季は16チーム中11位に終わり、今季も残り2試合で13位と低迷する。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で決勝に進み、リーグでも首位の広州恒大などと比べるとチームの資金力が大きく劣り、思うように選手を補強できなかった。

 日本が初出場した1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会で監督を務め、札幌の監督を経て2003年から指揮した横浜でリーグ2連覇を果たした。07年、病に倒れたイビチャ・オシム氏の後任として再び日本代表を率い、10年W杯南アフリカ大会でベスト16に進んだ。