セルティックMF中村俊輔(29)が、今季最後となるレンジャーズとの直接対決(27日)での必勝を期した。19日アバディーン戦では、必死のゲームメークで、1-0の勝利に大きく貢献。同戦では新戦力の台頭などもあり、ダービー戦連勝へ十分な手応えを得た。

 「勝ったのは大きい。レンジャーズ戦後に気持ちを引き締めるのは難しいから」。16日に最大のライバルに2-1で勝った直後で、チームは気が抜けたようにリズムを欠いた。中村は右MFの位置から中央に進出し、必死に立て直しを図った。

 「慌ただしい展開を落ち着かせようと思った。ボールがなかなかこないから、そういう何げないプレーが大事」。中村の献身で、チームはリズムを取り戻した。FWサマラスの決勝弾で、しぶとく勝ち点3を挙げた。

 これで暫定首位に立ったが、レンジャーズの方が消化試合が3試合少なく、実質的には勝ち点7差の2位。連覇は難しいが、苦戦の中に光明も見いだした。「(途中出場のDF)カジスは攻撃的だから自分とよく合う。次に出るとしたら彼だし」と新戦力のレンジャーズ戦での活躍に期待。「前の試合をイメージして、もう1度戦う」と、ダービー戦連勝を誓った。(春日洋平通信員)