<プレミアリーグ:チェルシー4-0ポーツマス>◇17日◇ロンドン

 フェリペ新監督率いる新生チェルシーが、08-09年シーズン開幕を快勝で飾った。昨季FA杯王者の難敵ポーツマスを、4-0と一蹴。昨季までの主力の活躍に加え、新戦力のMFデコも得点するなど、3年ぶりの王座奪回へ向けたチーム強化が、順調に進んでいることを印象付けた。

 フェリペ監督は公約通りの攻撃サッカーで、開幕戦からゴールラッシュを演出した。02年W杯のブラジル代表を思わせるように、両サイドバックまでが相手陣内で攻撃に専念した。圧倒的優勢の中、MFのJ・コールの得点が口火となり、FWアネルカ、MFランパードが続けざまにゴール。そして試合終了直前には、MVP級の活躍を見せていたポルトガル代表時代からの愛弟子、新加入のMFデコが4点目を決めた。

 「ランパードはブラジル人ではないが、非常にボール扱いがうまい。バラックらも同様だ」と同監督。選手を信頼し、自由を与えることで、スター軍団のモチベーションを最大限に引き出した。念願の王座奪回へ、チェルシーが名将のもと最高のスタートを切った。