【グラスゴー(英国)7日=アンソニー・マッカスカー通信員】岡田ジャパン、大ピンチ!

 セルティックMF中村俊輔(30)のW杯アジア最終予選カタール戦(19日、ドーハ)出場が微妙な状況になった。中村が6日の練習中に左ひざの内側を痛め、7日にグラスゴー市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けたことを明かした。

 中村

 ミニゲームをやった時にひねった。左ひざの内側に痛みがあり、ボールを蹴られない。(今日は)MRI検査を受けてきたけど、まだ結果が出てないので…。初めてケガした個所なので、どれくらいかかるか自分でも分からない。

 昨年8月の欧州CL予備戦スパルタク戦で左ひざに違和感を覚えた。だましだましプレーを続けたが、10月下旬に患部が悲鳴を上げた。左ひざの靱帯(じんたい)を痛め、1月に復帰するまで2カ月間の長期離脱を余儀なくされた。今回は同じ左ひざでも前回とは逆の内側。天才レフティーにとっては、最もやっかいな場所を痛めてしまった。

 日本代表にとって、この時期の大黒柱の負傷は最悪の事態だ。試合まで11日。例え痛みが消えたとしても、練習不足によるコンディション不良は否めない。加えて先週の左太もも打撲に伴い、リーグ戦、欧州CLと2試合に出番がなく、試合勘の問題もある。得点力不足にあえぐ岡田ジャパンは、攻撃の全権を握る司令塔・中村のプレーに負うところが大きい。自らの進退をかけて戦う岡田監督にとっても、厳しい正念場となりそうだ。