<UEFA杯:ブルージュ1-1サンテティエンヌ>◇27日(日本時間28日)◇2次リーグ◇G組◇ベルギー・ブルージュ

 サンテティエンヌMF松井大輔(27)がブリュージュ(ベルギー)戦で欧州カップ戦デビューを果たし、1アシストでチームを決勝トーナメント(T)に導いた。前半44分にスルーパスから先制点を演出するなど、今季最長81分のプレーで好機を演出し続けた。試合は1-1のドローに終わったが、勝ち点7でG組3位以内を決めた。ボルフスブルクはブラガ(ポルトガル)を3-2と破り、2連勝でE組突破に王手。MF長谷部はベンチ外だった。ほかにACミラン、マンチェスターC、CSKAモスクワが32強に駒を進めた。

 あこがれの欧州カップ戦の舞台で、松井が水を得た魚のようにピッチを駆け回った。「らしさ」が出たのは、前半終了間際だった。左サイドでボールを受けると、ゴール前へ鋭いドリブルで持ち込み、DF2人を引きつけて絶妙のスルーパス。走り込んだジリオッティは、ただ右足のインサイドでボールを流し込むだけだった。

 試合前、ペラン監督から「本当の姿を見せてくれ」と言われた。前任のルセイ監督から出場機会を与えられず、UEFA杯5戦目にして初出場。しかも先発とあって、燃えないわけがなかった。後半36分に途中交代するまでクロス、スルーパスで攻撃陣をリード。待望の今季初アシストも記録し、松井は「具体的な答えを見せられてうれしい。チームのみんなにこれを続けてほしいと言われた」と満足げにはなした。