ACミランMFカカ(26)が、マンチェスターCからの「史上最高移籍金」1億2000万ユーロ(約144億円)のオファーを断り、残留することになった。マンC幹部が19日にミラノ入りし、ミラン側と交渉。オーナーであるUAEの投資開発会社の潤沢な資金をバックに、5年契約で年俸2413万ユーロ(約29億円)という超破格の条件提示で揺さぶりをかけたが、カカの「ミラン愛」は不変だった。

 「自分の心が訴えたことを忠実に体現した。ファンの行為に心を打たれた。決断するため数日(神に)たくさん祈った」。ミランのベルルスコーニ会長は、国営放送RAIに「彼は私に、人生においてお金がすべてではない、ミランのユニホームを着ることは名誉だ、と言った。私はうれしさのあまり抱きついたよ」と大喜びだった。(春日洋平、波平千種通信員)

 [2009年1月21日8時17分

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