<ブンデスリーガ:ケルン1-1ボルフスブルク>◇1月31日◇ケルン

 【ケルン(ドイツ)=益子浩一】ボルフスブルクに移籍した日本代表のFW大久保嘉人(26)が、上々のリーグ戦デビューを果たした。冬季中断明けの敵地ケルン戦はベンチスタートで、後半21分からトップ下で途中出場。鳥肌が立つような大歓声を受け、ドイツのピッチを踏んだ。

 その1分後、右サイドから走り込んで決定的なシュート。惜しくもGKに阻まれたが、いきなり見せ場をつくり、超満員の敵地をどよめかせた。後半28分にはFWグラフィッチの同点弾を呼ぶラストパス。同34分には相手GKの弾いた球に素早く反応し、右足を振り抜く。ゴール右ポストを直撃して決勝点にはならなかったが、運動能力と得点感覚の高さを敵味方にみせつけた。

 2度目の欧州挑戦だ。05年に移籍したマジョルカでは、1月9日のデポルティボ戦で1ゴール1アシストの衝撃デビュー。しかし、その後はホームシックにもかかり、定位置も失った。試合前には「あの時は最高のスタートを切って、後は落ちていくだけだった。もう失敗はしたくない。必ず結果を残したい」と闘志をかき立てていた。リーグデビュー戦ゴールとはならなかったが、小野との日本人対決となる7日ボーフム戦で、今度こそドイツ初弾を狙う。

 [2009年2月1日9時16分

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