<スコットランドリーグ:セルティック3-1アバディーン>◇2日◇アバディーン
【アバディーン(英国)2日=塩畑大輔】セルティックMF中村俊輔(30)がミラクルアシストで、チームに白星をもたらした。アバディーン戦に先発出場。2-1の後半ロスタイムに、FWマクドナルドのゴールをアシストした。チームはそのまま3-1で勝利。今季ここまで3試合で6失点と苦手だった相手に、敵地で勝って勝ち点3をもぎ取り、リーグ4連覇へ向けて大きく前進した。
中村の左足が、何でもない場面を、一瞬にして決定機に変えた。後半ロスタイム。中村はGKボルツが蹴ったロングボールを、右サイドラインに向かって必死に追う。「周りを見たら、相手が競りに来てなかったので、無理にヘディングにいかなかった。ダイレクトで相手の嫌な場所に出そうと思った」。伸ばした左足つま先に引っ掛けたボールは、相手DFとGKの間に転がった。走り込んだFWマクドナルドへの、絶妙のスルーパスになった。
シュートがGKの股間を抜いて決まるのを見届けると、中村は会心の笑顔をみせた。「ああいう点にならなそうな場面で、ゴールを挙げられると大きい」。1点を追う前半終了間際には、FKで同点弾となるオウンゴールも誘った。序盤から苦手のアバディーンに攻め立てられる苦しい展開を、変えてみせた。
アバディーン戦を含めたリーグ戦残り5試合は、上位6クラブのみで戦うことになる。難敵続きの正念場で「こういう苦しい状況は自分を高めるチャンスでもある」と前向きにとらえていた。「アウェーでは、きれいな攻撃を続けることはむずかしい。セカンドボールをきっちり拾うとか、きちんと守備をするとか、そういうことが大事」と、汚れ仕事もいとわず、チームに勝利を呼び込んだ。9日の宿敵レンジャーズとの大一番へ、弾みとなる勝利。6月のW杯予選に気持ちよく臨むためにも、すっきりとリーグ戦4連覇を果たしたいところだ。
[2009年5月3日8時29分
紙面から]ソーシャルブックマーク

