<ブンデスリーガ:ボルフスブルク5-1ブレーメン>◇23日◇ボルフスブルク
【ボルフスブルク(ドイツ)=西村友通信員】日本代表のMF長谷部誠(25)が所属するボルフスブルクが、ブンデスリーガを初制覇した。長谷部は初優勝を懸けて最終節のブレーメン戦に右サイドバックで先発。前半6分に相手ボールを奪って先制点を演出するなど、移籍2年目で主力としてタイトル獲得に貢献した。来季は欧州チャンピオンズリーグの大舞台に立つ。ブンデスリーガで日本選手が優勝を経験するのは78年のケルンの奥寺康彦以来。FW大久保嘉人(26)は40度近い発熱でベンチ入りしなかった。
歓喜の輪の中心に、笑顔の長谷部がいた。欧州で最も観客動員が多いとされるブンデスリーガの頂点に立った。超満員の本拠地フォルクスワーゲン・アリーナに、興奮したサポーターの大歓声が響く。フォルクスワーゲンの本社のある車の街は、ボルフスブルクの初Vに酔いしれた。
勝てば文句なしで優勝が決まるブレーメン戦で、強さを見せつける圧勝。その先制点を演出したのは長谷部だ。前半6分、敵陣で相手ボールを奪った長谷部は、真っすぐにドリブルで前進。迷わずゴール前にグラウンダーのクロスを上げた。相手DFが弾いたボールを、MFミシモビッチが豪快に右足で決めた。前節ハノーバー戦(16日)では先制点とダメ押し点をアシストする活躍で優勝へ王手。そしてタイトルがかかった大一番で、また大きな仕事をやってのけた。
ブンデスでは78年のケルン奥寺泰彦以来の優勝。欧州4大リーグでの優勝は、00-01年のローマ時代にセリエAで優勝した中田英寿以来の快挙だ。08年1月に浦和から、ボルフスブルクに移籍。厳格なマガト監督の指導を受けたことで長谷部は「体はひとまわりじゃなくて、ふたまわりくらいデカくなったかも」と言う。チームで主力に定着するとともに、日本代表でも不動の地位築いた。同監督の今季限りの退団が決まっているため「優勝して恩返ししたい」と誓っていた。
傷だらけでつかんだ優勝だ。4月に左ひざの手術を受けた。復帰後初出場となった12日ドルトムント戦では頭部裂傷で7針も縫った。この日は右サイドバックで先発し後半10分に交代するまで攻守で奮闘した。ブンデスリーガ制覇を手土産に、次は日本代表としてW杯出場がかかるW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦(6月6日)へと向かう。
[2009年5月24日8時44分
紙面から]ソーシャルブックマーク


