<セリエA:カターニャ3-1ナポリ>◇24日◇カターニャ
【カターニャ=猪野真美子通信員】カターニャFW森本貴幸(21)がナポリ戦で、欧州3季目で初の2試合連続ゴールを決めた。0-1の前半42分に、DFカプアーノのクロスに飛び込み、セリエAで初めてヘッドでの得点。16日のローマ戦に続く今季6点目を挙げた。セリエAでの日本人の連発はペルージャMF中田英寿、レジーナMF中村俊輔に続き3人目の快挙だ。試合はカターニャが3-1で逆転勝ち。Jリーグの日本人FWが得点力不足なのとは対照的に、森本はイタリアで実績を積み重ねている。
熱狂するメーンスタンドへ、森本がほえた。ゴール裏で祝福するサポーターに向かって駆け寄り、両手を大きく広げ、右手を握ってガッツポーズで応えた。1点を追う前半42分、DFカプアーノのクロスに反応し、相手DFを振り切って頭で押し込んだ。イタリアでの初ヘッド弾に「ヘッドはめったに決めてない。珍しいですね」と笑った。
ホーム最終戦前ということもあり、プルビレンティ会長に2得点を約束していた。この日は気温が約35度と暑く、消防団が観客に向けて放水するほどで、肉体的にもきつかった。森本は「暑かったから(相手を消耗させるため)ボールを動かそうと思った。点も取れてチームも勝ってうれしい」と誇らしげで、同会長は「口だけ男はお仕置きだ。来年は12点決めてくれよ」とジョークを飛ばした。
その才能に、ACミランFWパットも舌を巻く。イタリア紙の取材に「最も興味深い選手は、間違いなくカターニャの日本人、森本だ。動き方はもちろん、ロナウドそっくりの髪形は印象的だ」と名指しした。森本は「褒められてビックリしたし、すごくうれしい」とはにかんだ。
日本代表、Jリーグともに、日本人FWが決定力不足である中、世界屈指の戦術に裏打ちされた堅守を誇るセリエAで、結果を出す森本への期待は高まる一方だ。「カターニャに集中したい」と日本代表入りには消極的だが、10年南アフリカW杯に向けて日本には、森本の力は必要だ。
[2009年5月25日8時28分
紙面から]ソーシャルブックマーク

