【ペララダ(スペイン)24日=塩畑大輔、山本孔一通信員】エスパニョールMF中村俊輔(31)が、スペイン流に変身する。23日の練習後、25日(日本時間26日未明)の練習試合ペララダ(スペイン5部相当)戦に向け、「ゴール前に飛び込む迫力をみせたい」と“FW宣言”だ。

 右MFでの先発が濃厚ながら、自分の役割を「サイドMFというよりも、攻撃時は3トップに近い動き」と分析。ストライカーのように「逆サイドからのクロスに、いち早く突っ込むようなプレーが大事になる。周囲からパスが出るタイミングの確認もしたい」と話した。これまで得意としてきたセットプレー以上に、流れの中で得点する気持ちが高まってきた。

 ポチェッティーノ監督から、自由なプレーを許されたのだ。同日の午前練習開始時に、呼び止められ「左サイドで使うこともあるが、どこのポジションに入った時でも、あまりこだわらずに自由に動いてほしい」と指示されていた。

 組織的守備のセリエAのレジーナ、フィジカル重視のスコットランドリーグのセルティックでは、ポジションを崩さずにプレーすることが求められた。その分得点チャンスも少なく、精度の高い中村のFKが頼りにされていた。

 一方スペインは、選手たちが流動的に動き、美しくパスを回して相手を崩すサッカーが好まれる。それこそ中村が子供のころからあこがれていたサッカーだ。以前から「(バルセロナMF)シャビのように、前線の選手を追い越して、うまくゴール前に入っていく動きを身につけたい」と話していた。

 技術とリズムで華麗に攻撃するスペインサッカー。やっとその舞台に立つ。「今回の試合では、自分が何が求められているのかを知る機会にしたい」。司令塔という枠を超えて、自由にゴールを目指す。

 [2009年7月25日9時0分

 紙面から]ソーシャルブックマーク