<フランスリーグ:グルノーブル5-0オセール>◇6日◇グルノーブル

 フランス1部グルノーブルのMF松井大輔(28)が、2試合連続無得点と冷え込む日本代表にフランスから熱風を送り込んだ。ホームの6位オセール戦で2得点1アシストと活躍し、最下位(20位)のチームを大勝に導いた。東アジア選手権で、日本が中国と0-0の引き分けに終わったと知って「どうしても自分が取りたかった」。08年4月28日のランス戦以来の複数ゴールで「ルマンの太陽」と呼ばれた男が勢いを取り戻した。

 日本代表が大ブーイングを浴びた約7時間半後、フランスで松井がスタンディングオベーションを浴びていた。22試合でリーグ最少15失点と堅守の相手を切り裂く、2得点1アシスト。最下位に沈むチームを昨年12月6日のトゥールーズ戦(1-0)以来の今季2勝目に導いて「信じられない。オセールはディフェンスの強いチームだったので、5-0は重要だ」。試合直後のフランス語インタビューに声を弾ませた。

 まずは1点リードの前半10分、左MFの松井がドリブルで相手2選手を抜き去り、左足のクロスボールでアシストした。同36分にはFWリュボヤのクロスにファーサイドへ飛び込み、ヘディングでチーム3点目を奪った。さらに後半8分、FWリュボヤに縦パスを送ると同時にペナルティーエリアへ進入し、セカンドボールを拾って右足でチーム5点目。強烈な一撃に、GKは1歩も動けなかった。

 松井

 まぁ代表がね、0-0だったんで。どうしても自分が取りたいって思っていた。(自身2点目は)試合前からリュボヤと話していたんで。パスを出して前に出て行く、みたいな。バルサとかも、メッシが前へボンって出して自分で行くから。そういうのを考えながらできればな、と。

 日本代表の得点力不足を念頭に置いて松井はプレー。FWリュボヤのポストプレーを生かした自身2点目のゴールは、絶対的なストライカーのいない岡田ジャパンにとってもヒントとなるゴールだった。会心の一撃に「ハットトリック?

 狙っていたんですけど」と口も滑らかだった。

 W杯イヤーを迎え、日本代表の欧州組の苦戦は続き、岡田ジャパンは2試合連続ノーゴール。そんな冷え込み厳しい現状で、2季前まで所属したルマンで「ルマン・ド・ソレイユ(ルマンの太陽)」と呼ばれた男が、底力を見せた。(グルノーブル=松本愛香通信員)

 [2010年2月8日8時36分

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