<欧州CL:バイエルン1-0リヨン>◇21日(日本時間22日)◇決勝トーナメント準決勝第1戦◇ミュンヘン

 バイエルンがホームでリヨンに先勝し、9年ぶりの決勝進出に王手をかけた。淫行(いんこう)疑惑に揺れるフランス代表MFフランク・リベリー(27)が、前半37分に相手選手を踏んづけて一発退場となった。FWロッベンのゴールでチームは勝利したが、リベリーは27日の第2戦(アウェー)だけでなく、決勝も出場停止となる可能性が出てきた。追い打ちをかけるように、一夜明けた22日に英紙がリベリーの相手とされる売春婦の写真を掲載。まさに「踏んだり蹴ったり」の展開となった。

 リベリーの「入れ込み」が裏目に出た。前半37分、相手チャージでこぼれ球となったボールを取り返そうとし、激しくチェック。しかし1歩遅れて相手FWリサンドロ・ロペスの左足首付近を勢いよく踏んづけてしまった。すぐ横で見ていたロセッティ主審は、迷わずレッドカード。「オレは無罪だ」と言わんばかりに両手を広げ、主審に詰め寄ったが、判定は覆らず。汚名返上の舞台は、あえなく幕切れとなった。

 ファンハール監督は「必要以上に長く足に接触したから、主審にそうかもしれないという可能性を与えてしまった」とかばったが、スタンド観戦したベッケンバウアー名誉会長は「やってはいけないプレーだ。もし不運だったら相手選手は大けがをしていた」と厳しかった。リベリー退場を受け、チームは大幅なシステム変更を余儀なくされるなど大苦戦。そんなチームをよそに、リベリーは勝利を見届けることなく、妻ワヒダさんを連れて早々とスタジアムを後にした。

 ここ数日、フランス代表は淫行騒動に揺れている。リベリーとリヨンFWゴブの2選手が、未成年の買春に関与した疑いで警察の事情聴取を受けたことが判明。リベリーは試合前日の会見に出席予定だったが、混乱を心配したクラブ側の配慮で、出席を免除された。そんな渦中のリベリーにとっては汚名返上を期した一戦だったが、さらに泥を塗ってしまった。

 27日の第2戦は出場停止。欧州連盟(UEFA)の裁定で「悪質」と判断されれば、決勝の舞台も消える。00-01年以来の決勝に王手がかかり、ファンハール監督は「1試合の停止で済んでくれることを祈っている」と話した。そこへ追い打ちをかけるように、22日付英紙サンが「フランスのエースと寝た児童売春婦」の見出しで、18歳少女の姿をスクープ。W杯まで50日を切り、リベリーには強い逆風が吹き荒れている。

 [2010年4月23日9時5分

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