【モスクワ25日=八反誠】25日(日本時間26日)のスパルタク・ナリチク戦(ホーム)で、移籍後初のベンチ外となったCSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(24)が、モスクワ郊外の練習場で約1時間の自主トレーニングで汗を流した。24日の練習後、試合に備えて前泊するチームを離れ帰宅し、突然ベンチ外となったことが判明。理由を「ケガではないということ」と話していた。攻撃的な位置での出場を熱望し、ボランチ起用するレオニード・スルツキ監督(39)と対立した可能性もあるが、一夜明けたこの日は「(ポジションとは)別の問題もあるので」と発言した。

 ACミランなど欧州の強豪が興味を示しており、ベンチ外という事態で去就問題が一気に進展する可能性も出てきたが、本人は「移籍の話については状況の変化はないです」と冷静に話した。代理人のプルーフスマJr.氏は日刊スポーツの取材に「興味を持ったクラブは20ほどあり、ACミランとも2度コンタクトをとったが、具体的な交渉ではない。2週間後にモスクワに行って話をする。セスク、カカ、スナイデルらトップ選手が動かないと彼の話にはならない。移籍期間の最後の10日間にならないと動きはないだろう」と話した。今後の起用法と去就も含め、本田の動きから目が離せなくなってきた。

 [2010年7月26日9時14分

 紙面から]ソーシャルブックマーク