独ビルト紙(電子版)など複数メディアは14日夜、クラブ史上初となるブンデスリーガとドイツ杯の2冠を達成したドルトムントの日本代表MF香川真司(23)が、クラブとの契約延長オファーを正式に断ったと報じた。ツォルク強化部長が「14日午前に香川の代理人と会談し、契約延長しないという最終決定を伝えられた」と話したという。

 またいくつかのドイツメディアは、香川がマンチェスターUとの話し合いのため「すでに代理人のクロート氏とともに英マンチェスター入りした」とも報じている。

 香川とドルトムントの契約は13年夏までだが、ツォルク強化部長は「今後、他クラブから獲得のオファーがあれば対応し交渉する」と明言。現時点ではマンUを筆頭に、アーセナル、チェルシーのプレミアリーグ勢やACミランなどの名前が移籍先候補に挙がっている。

 一方、クロップ監督も、香川を引き留めることを諦めた様子だ。南ドイツ新聞とのインタビューに登場。香川引き留めが難しい理由として「シンジが幼少期から培ってきた日本文化を無視することはできない。彼の育った日本ではプレミアリーグが全てで、わがブンデスリーガはゼロに等しいのだ」と話した。(鈴木智貴通信員)