スペイン1部の名門バレンシアが、新たに日本人小学生を獲得したことが分かった。「バレンシアCF・ジャパンフットボールスクール」(本部・神戸市、中谷吉男校長)に所属するMF末井友真君(兵庫・赤穂市立城西小5年)とDF峯松涼君(大阪・豊中市立原田小5年)で、2人はバレンシアから「昇格」オファーを受け、8月下旬からのスペイン行きを決意した。

 バレンシア・ジャパン校からは昨夏、光久大晴君と川上聡輝君の小学生2人が移籍しており、これで計4人が「本場」で活動する。今回の朗報に末井君は「しっかり練習してきたので自信があった」と言えば、峯松君は「将来はスペインで活躍できる選手になりたい」と夢をふくらませる。

 欧州連盟プロレベル3(最高位)の指導ライセンスを持つ中谷氏が主宰する同校は、バレンシアの正式な下部組織。スペインから定期的にコーチが派遣されるほか、毎年チームでバレンシア遠征を行っており、そこで2人は実力を認められた。今後は、現地家庭にホームステイしながら地元の小学校へ通学。9月から11~12歳で構成される「アレビンA」に合流する。

 スペインは先月の欧州選手権を08年に続き連覇するなど、10年W杯も含め近年の国際タイトルを総なめ。そんな世界が認めるサッカー大国へ、日本からのルートが確立されつつある。