小原怜(25=天満屋)が2時間23分20秒で3位(日本人2位)となった。

 ペースメーカーが離れた30キロ地点で、日本人1位だった田中智美(28=第一生命)に離されたものの、じりじりと追い上げて37キロ手前で吸収。2人で並走したが、残り200メートルを切ったところで引き離され、1秒差で日本人2位に終わった。

 リオデジャネイロ五輪の切符をつかむために、是が非でも欲しかった日本人1位の座。ゴール後に倒れ込んだ小原は「自分の力が足りなかった。勝負の世界なので1番以外は違うっていうのは十分分かっている」と悔しさをのみ込んだ。

 00年シドニー五輪から4大会連続でマラソン五輪代表を輩出してきた天満屋の伝統は、途切れることが決定的。それでも「自分の走ることに集中していたので、そこまで考えていない。出られたら良かったけれど、私には1万メートルも残っている。最高のスタッフと取り組んでいきたい」とトラックでのリオ五輪出場へ気持ちを切り替えた。