アテネ五輪金メダリストの野口みずき(37=シスメックス)は23位に終わった。

 最後の五輪挑戦と臨んだレース。代表入りは逃したが、マラソンデビューの地で沿道や参加した市民ランナーから大きな声援を受け「すごく愛されているんだとしみじみ感じた」と柔和な表情で振り返った。

 前回のレースとなった2013年の世界選手権では熱中症で途中棄権。今大会も5キロすぎに先頭集団から離れ、途中で右脚にも痛みを覚えたという。「走るのが怖いという思いを克服してきた。どうしても走りきりたい」と耐えた。

 ナゴヤドームに近づくと、サングラスを外して声援に手を振って笑顔を振りまき、ゴールを見届けた父の稔さん(63)は「五輪、予選と区別なくどのレースも一生懸命。今日も最後まで頑張った」といたわった。

 野口選手はレース後「今の力で精いっぱいやってきたので悔いはない」ときっぱり。一方で、今後については「今はまだ終わった余韻を楽しみたい」と語るにとどめた。