<全国高校バスケット選抜優勝大会:滋賀短大付75-69湯沢北>◇女子1回戦◇23日◇東京体育館

 来年度から校名が変わる湯沢北(秋田)は滋賀短大付(滋賀)に惜敗した。

 「湯沢北のバスケ」が幕を閉じた。1年生主体の若いチームはガチガチだった。第1Q、リバウンドが取れない。PG小松佳緒里(1年)は「何も考えられず、気付いたら1クオーターが終わっていた」。

 第3Q、この日最大の15点差をつけられるも意地を見せる。同Q中盤、34-47の場面から連続で15点を挙げ、残り1分45秒で49-47と逆転。オールコートゾーンプレスなどが奏功した。だが、第4Q序盤に再び10点差をつけられ万事休す。

 来年4月から湯沢商工と統合し湯沢翔北となる。1918年創立の女子校の歴史も終わる。唯一の3年生C伊藤美和子はチーム最多の25得点。悔しかった昨年の7得点を上回った。涙目で言った。「最後のバスケ部員として誇りに思う」。湯沢北のDNAは後輩たちに引き継がれる。【三須一紀】