水戸や宇都宮、前橋、高崎(群馬県)の4市を自転車でぐるりと回るイベント「北関東400キロ“ブルベ”走行会2015」が5月23、24両日に開催される。各地の魅力をPRし、観光客らを誘致しようと4市が合同で企画。各市自慢の海や山の観光名所をコースに盛り込む。

 ブルベはフランス語で「認定」を意味し、制限時間内に指定されたコースの完走を目指す、欧米で人気の長距離サイクリングスポーツだ。1000キロ以上を数日かけてゴールするものもある。

 速さや順位を競わず、参加者は景色を楽しんだり、名物料理を堪能したりしながら走る。国内でもブルベを主催するクラブは複数あるが、4市によると自治体が取り組むのは初めて。

 走行会では、コースに茨城県の大洗海岸や栃木県の日光例幣使街道、群馬県の赤城山中腹などを設定し、チェックポイントを通過しながら、2日かけて27時間以内にゴールする。4市で「おもてなしポイント」を用意し地元食材を使った軽食提供の他、スタート時のイベントを検討している。

 コースは、スタート地点の宇都宮から水戸に向かう東回りと、高崎に向かう西回りのいずれも400キロの2つがあり、先着順でそれぞれ150人を募集している。

 応募条件は20歳以上で、300キロ以上の大会への参加経験が必要。インターネットサイト「スポーツエントリー」で23日から受け付けを始める。参加費は無料。