日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は1日、自転車男子の伊藤信(岩井商会レーシング)にドーピング違反で3月25日から3カ月の資格停止処分を科したと発表した。

 昨年11月の全日本トラックチャンピオンシップでの検査で、気管支を広げる作用がある禁止薬物のツロブテロールが検出された。ぜんそくの治療を目的に使用した貼り薬が原因とみられる。

 伊藤は当該の大会でスプリントとチームスプリントで1位になったが、スプリントの成績は無効となり、チームスプリントは最下位となった。

 伊藤は競輪選手として活動しており、統括団体のJKAは1日から出場を停止して調査する方針を示した。ここまでの競輪の成績が取り消されることはないという。