<自転車:ジロ・デ・イタリア>◇第21S◇26キロ◇ミラノ~ミラノ◇29日

 アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク)が08年に続き、2度目のジロ・デ・イタリア総合優勝を果たした。グランツールでは07年、09年、10年のツール・ド・フランス、08年のブエルタ・ア・エスパーニャに続き、6度目。第9ステージの山岳区間で優勝してトップに立ち、その後もリードを広げ続け、この日の最終ステージ個人タイムトライアルではトップに36秒遅れの3位となり、総合2位のミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ)とは6分10秒、同3位のビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)とは6分56秒という大差でマリア・ローザに輝いた。「今日、ここでジロ・デ・イタリアを勝ったことは素晴らしいことだ。夢のフィナーレだね。チームはずっと献身的だったし、悪い日は1日もなかった」。

 コンタドールはこの勝利で1年間に3大グランツールを勝つチャンスを手に入れたが、「勝つことが目的だったし、今はこの勝利を楽しみたい。ツール・ド・フランスへの準備はまだだ。チームマネージメントを話し合わなければならないが、疲れているし、すぐには考えることはできないよ。どこまでリカバリーできるか見極めて、方向性を決めていきたい」と慎重な姿勢を見せた。

 3年ぶりにミラノゴールとなった個人タイムトライアルは、デビット・ミラー(イギリス=ガーミン・サーベロ)が30分13秒でステージ優勝。アレックス・ラスムッセン(デンマーク=HTC・ハイロード)が7秒遅れで2位に入った。なお、最終ステージは、市長選による選挙シーズンの交通量増加などを理由に、レース1週間ほど前に6キロ短縮されて行われた。