9月8日、9日に岩手県陸前高田市で開催される「ツール・ド・三陸サイクリングチャレンジ2012inりくぜんたかた」の記者発表会が9日、都内で行われた。

 今回のイベントは昨年3月の東日本大震災によって被害を受けた東北地方三陸エリアの復興アピールと三陸地域への関心を高めるのが狙い。同市では05年までの20年間、自転車ロードレース「南三陸サイクルロード・りくぜんたかた」が開催されるほど自転車ファンの多い地域でもあり、広域観光推進もピーアールする。

 同市では震災により1500人以上の人が亡くなり、いまだに200人以上が行方不明。庁舎など全壊の建物もそのままの状態となっている。実行委員会の名誉会長を務める戸羽太陸前高田市長は「1人でも多くの人にイベントに参加して(市内の)現状を見てもらい、1人でも多くの人にその現状を伝えてほしい」と訴えた。

 イベントはグッド・チャリズム宣言プロジェクトの共催で行われる。同プロジェクトのリーダーで元F1レーサー片山右京氏(49)は「アップダウンが厳しく難しいコースですが、それを忘れさせてくれる素晴らしい景色があります。是非、たくさんの人に参加してほしいです」と話した。

 イベントは9月8日にボランティア活動や前夜祭、9日に走行イベントが行われる。走行イベントは2種目。「健脚コース」は市内の高田小学校を発着点として広田半島を回る36・5キロで募集定員は300人(参加費6000円)。「ファミリーコース」は同校を発着点としてアップルロードなどを走る15・9キロで初心者やファミリーが対象。募集定員は50人(参加費3000円)。参加費の一部は義援金として同市に寄付される。

 詳細は「ツール・ド・三陸2012大会事務局」(フリーダイヤル0800・800・5674

 受付時間は土日祝日除く午前10時から午後5時)、公式サイト「http://www.tour-de-sanriku.com」まで。