再建が進む男子重量級のキーマンたちが黒星を重ねた。

 100キロ超級で昨年の世界選手権銀メダルの七戸龍(九州電力)は、準決勝で「やりにくいのは分かっていたけど対応ができなかった」と西潟に敗戦。井上監督が「ダークホース」とにらんでいた27歳には、これで5戦5敗となった。昨年の全日本王者の王子谷も決勝で西潟に敗れ、ともに期待を裏切った。昨年は派遣がなかった100キロ級では、1番手だった羽賀が準決勝で熊代に一本負け。高校時代から世界での活躍が待たれる23歳の大器は、2月の欧州遠征で2連勝。故障を乗り越え覚醒の時を迎えたかと思われたが、「ふがいない」と自分に憤った。