未来の男子バレーボール界を担うホープ4人が、異例のユニットを結成する。19日から強化合宿中の男子日本代表は20日、都内で会見した。南部正司監督(47)は「次世代の日本代表のリーダーにならないといけない。中心選手になるという責任感を持ってもらう」と、石川祐希(19=中大)柳田将洋(22=サントリー)高橋健太郎(20=筑波大)と山内晶大(21=愛知学院大)の4人を「NEXT(ネクスト)4」と命名すると発表した。

 4人は20年東京五輪で日本代表の主力となりうる有望株。監督みずからユニット結成を発表するのは異例だが、さわやかな若手の活躍が、バレーの人気回復にもつながるという狙いもあるようだ。イタリアでの短期留学から帰国した石川は「結果を求められるので勝ちを追求したい」。唯一の社会人の柳田は「自分が(NEXT4に)入っていることに驚きました。期待に応えられるよう精進したい」と緊張気味だった。

 南部監督は今季のテーマとして「固定観念の排除」を掲げた。12年ロンドン五輪は出場を逃し、昨年のアジア大会(仁川)では決勝でイランに敗れた。「高さや骨格、筋力で劣ることがハンディだというイメージをなくす」と、日本男子バレーの復活を誓った。5月からはワールドリーグに出場。9月には2位までが16年リオデジャネイロ五輪出場権を得るW杯に挑む。【岡崎悠利】

<NEXT4メモ>

 ◆石川祐希 (1)中大(2)191センチ、74キロ(3)ウイングスパイカー(4)345センチ(5)星城高(愛知)(6)昨年、史上最年少の18歳で日本代表入り。3月下旬までの期限付きでイタリア・セリエAのモデナでプレーした。

 ◆柳田将洋 (1)サントリー(2)186センチ、80キロ(3)ウイングスパイカー(4)335センチ(5)慶大(6)東洋高(東京)2年時には春高バレーで優勝。クールなイケメン。武器はバックアタックとサーブ。

 ◆高橋健太郎 (1)筑波大(2)201センチ、93キロ(3)ウイングスパイカー(4)350センチ(5)米沢中央高(山形)(6)高校でバレーを始め、3年時にU17日本代表に選ばれた。空手で培ったパワーが持ち味。

 ◆山内晶大 (1)愛知学院大(2)204センチ、72キロ(3)ミドルブロッカー(4)348センチ(5)名古屋市立工芸高(愛知)(6)チーム最長身。中学時代はバスケット、高校時代は無名。高さに俊敏さを兼ね備える。

 ※メモの見方 (1)所属(2)サイズ(3)ポジション(4)最高到達点(5)出身校(6)寸評