宮城MAXが史上最多の7連覇を達成した。決勝は日本代表のエース、藤本怜央(31)が37得点を量産するなど、圧倒的な攻撃力と堅守で埼玉ライオンズに64-19で大勝した。藤本は10大会連続得点王を獲得、同じ宮城MAXの豊島英(26)がMVPに選出された。3位決定戦は千葉ホークスが54-46でワールドBBCに勝利を収めた。

 開始から宮城MAXは全開だった。圧倒的な走力とスピードで埼玉ライオンズに付け入るスキを与えなかった。前半を35-8で折り返すと、後半もペースを落とさず、45点差をつける決勝戦では異例の大勝。MVPを獲得した豊島は「準決勝で(前回準優勝の)千葉ホークスに勝った勢いを、そのまま決勝も続いた」と話した。

 エースの藤本の成長がチームも成長させた。昨年9月からドイツリーグのハンブルガーSVでプレー。体重を20キロも絞って、力強いプレーに切れとスピードが増した。決勝戦は37得点の決定力に加えて、速い攻守の切り替えから守備でも貢献した。チームに合流したのは大会4日前。2回しか練習できなかったが、チームも成長していた。「1人1人が僕の穴を埋めるように努力してくれていた」。チーム全体のスピードと運動量が増し、レベルが底上げされていた。

 昨年末に結婚したマネジャーの優さん(28)と23日に結婚式を挙げる。「二人三脚で頑張って、嫁さんを世界大会に連れていきたい」。10月には千葉で来年のリオデジャネイロ・パラリンピックの出場権を懸けた大会が開催される。「僕の今のシュートスキルで世界と戦うにはまだ不安がある。ここからがスタート。まずリオの切符を取ることが大前提。出場したらメダルに絡む戦いをしたい」と意気込んだ。