世界4位の錦織圭(25=日清食品)が、いよいよ全米の舞台に戻ってくる。テニスの4大大会今季最終戦全米オープンが31日、ニューヨークで幕を開ける。

<展望>

 今季、全米までの4大大会3大会、マスターズ7大会の合計10大会で、全仏のバブリンカ(スイス)を除き、すべてジョコビッチ(セルビア)、フェデラー(スイス)、マリー(英国)のトップ3が制している。この牙城を誰が崩すのか、それともトップ3が再び力を見せるのかに、今季最後の4大大会では注目が集まる。

 全豪、ウィンブルドンを制し、マスターズでも4大会に優勝している世界王者のジョコビッチは、全米前哨戦でやや足踏み状態だ。モントリオールでマリーに、シンシナティでフェデラーに、ともに決勝で敗れた。しかし、いまだに最強であることに変わりはない。

 そのジョコビッチを脅かす1番手がフェデラーだ。シンシナティでは、ベースライン手前に位置し、速い展開で相手を崩すプレーに磨きをかけ、34歳でも成長を遂げている。マリーも緩急をつけたプレーが円熟味を増し、12年以来の優勝を目指す。

 トップ3を崩すとすれば、錦織とバブリンカか。特にバブリンカは、全仏で見られるように、大舞台で集中的に力を発揮する。まず、この5人が優勝にからむ可能性が大きい。