国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は29日、ブラッター会長ら幹部が暫定的な活動停止処分を受けた国際サッカー連盟(FIFA)の不正疑惑を受け、各スポーツ団体に対して信頼性の確保やガバナンス(統治)の強化を促した。各国オリンピック委員会連合(ANOC)の総会で冒頭にスピーチした。

 同会長は2002年ソルトレークシティー冬季五輪招致に絡む過去のIOCスキャンダルに言及し、組織の新陳代謝で変化を促した経緯を強調した。

 また来年のリオデジャネイロ五輪の出場資格を満たした難民に個人資格での出場を容認し、各国に難民となっているトップ選手の特定も求めた。